◆黒汁CD vol.17
『H.B.Detective』
File 06 "Peach Pop Poison"
尾藤花(びとう はな)は人間と妖狐のハーフの少女。探偵小説が大好きな彼女は、変身能力を使ってダンディーな探偵に変身! 探偵事務所を開いて難事件に立ち向かう。
とはいえ中身は普通の女の子、探偵小説のように上手くいくはずもなく……。
今回の舞台は香港!我らが主人公尾藤花は、いきなり誘拐されて冷たい床に転がされ大ピンチのスタート!
謎めいた香港美少女の怪盗ジルを相手に翻弄されまくる花。
置いてけぼりを食らってカンカンの壬。
はたして坊城疾風は香港アクション映画のごとく華麗に立ち回ることができるのでしょうか……?
脚本担当より
"H.B.Detective"の第五話です。
今回は日本を飛び出して香港が舞台です。割と早い時期に構想を立ち上げて取材という名の観光旅行にも行ってきたのですが、コミケに落選したりコロナ禍だったりで発表の機会を逸していました。おまけに香港自体も政治的に大変なことになっていたりして、時の流れの速さを感じずにはいられません。
音楽担当より
◆◆「お兄ちゃんはバカ」歌詞◆◆
お兄ちゃんのバカ
お兄ちゃんのバーカ
1
赤白青のロボットが一機
ピンクのベッドに飛び込んで
あたしの顔にドロップキック
ピンクのホッペにめり込んだ
粉砕 粉砕 鉄拳制裁
目覚まし時計がロボ砕く
バカなお兄ちゃんは泣き出して
パパママ部屋に飛んでくる
あたしは絶対悪くない
やりすぎたけれど潔白だ
十年たっても許してない
十年たっても許さない
共感しとけばいいだろなんて
あたしはそんなに安くない
三段重ねのアイスクリーム
あたしのために捧げなさい
粉砕 粉砕 鉄拳制裁
カップアイスを重ねてくるな!
バカなお兄ちゃんは泣き出して
パパママ部屋に飛んでくる
あたしは絶対悪くない
嫌いじゃないけど憎たらしい
十年たっても変わらない
十年たってもバカみたい…な笑顔
2
二人並んだ学習机
お菓子を隠したお兄ちゃん
すっかり忘れた半年後
「なんか出てきたって なに… なに… いやー!!」
限界 限界 立ち入り禁止
二階の窓から机飛ぶ
バカなお兄ちゃんは泣き出して
パパママ表 飛び出した
あたしは絶対悪くない
道路の穴は気のせいだ
三年たっても腹立たしい
十年たっても腹立たしい…きっと
お兄ちゃんのバカ
お兄ちゃんはバカ
お兄ちゃんのバカ
あたしは絶対悪くない
やりすぎたけど潔白だ
十年たっても許してない
十年たっても許さない
何年たっても諦めない
バカな夢を持ってるお兄ちゃん
十年たっても無理かな?
十年たっても応援してるからね
お兄ちゃんのバーカ!
◆◆「恋と紅茶の1/2(ティーハーフ)」歌詞◆◆
1
朝から カラカラ 空騒ぎ
ティンクルくるくる狂い咲き
春はあけぼの 恋はプラズマ
理系女子(りけじょ)のデートは チャート式?
とっちらかってる右左(みぎひだり)
上を下への大慌て
(セリフ)
「そっか! 昨日の夜選んだ服がパッとしないのって、LEDライトじゃなくて太陽光の波長で映(ば)えるか考えなかったからじゃん!」てへっ
計算通りに行かせたい
マジで冒険 初デート
公式作り 間に合わない
これでやっとn=1だし
初速マックス スタートダッシュ! いきまーす!
ときめくロジック 連鎖反応
恋のカスケードが止まらない
律速段階を吹き飛ばし
次から次へとあふれだす
高まるシナジー 化学反応
唯一無二のコンプレックス
恋の粒子を捕捉して
わたしの体を駆け巡る
ティーハーフは無限遠
2
さっきからカラカラ空回り
レティクルくるくるクリティカル
秋は夕暮れ ナミダ臨界
理系女子(りけじょ)のリスケはリジェクトか?
隠しきれないガンさばき
結局ばれる闘争心
(セリフ)
「だめか! ゲーセンなら男の子も楽しめると思ったけどわたし生粋のゲーマーだから対戦で負けたら勝つまで再戦申し込んじゃう!」
一緒の気持ちが理想だけど
せめて認めて 多様性
後悔よりも前を向け
これでやっとn=1だし
高速スマッシュ ローラーダッシュ! いきまーす!
紅茶見つめるカフェテラス
ミルク モクモク 雲みたい
彼の視線に耐えかねて
(セリフ)
「そうだ! レイリー・テイラー不安定性って知ってる? ほら見てこれ……って顔が近い!!」
瞳をグルグルスパイラル
思考は蛇足
時計は微速(Tick Tock Tick Tock)
最適解は 駆け引きなしの100℃
恋も紅茶も沸騰中
ティーハーフは無限遠
65分の余裕を持って
カフェで広げたスケジュール
彼が不在のスクリプト
(セリフ)
「待って! 初デートで科学館って定番から外れてる? 君が興味のある場所でいいって言われて鵜吞みにしちゃだめだった?!」
ときめくロジック 連鎖反応
恋のカスケードが止まらない
律速段階を吹き飛ばし
次から次へとあふれだす
高まるシナジー 化学反応
唯一無二のコンプレックス
恋の粒子を捕捉して
彼を狙ってほとばしる
ティーハーフは無限遠
紅茶見つめるカフェテラス
ミルク モクモク 雲みたい
彼の視線を遮って
(セリフ)
「やめて! じっと見るの禁止! サングラスないの? じゃぁその鉛ガラスのでいいよ!」
紅茶グルグルスパイラル
思考は加速 時計は遅く(Tick Tock Tick Tock)
いつまでたっても 午前10時の<5分前>
恋も紅茶も冷めやしない
ティーハーフは無限遠